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【記事監修】
※補正下着に関する内容のみ監修
土井 萌(ランジェリースタイリスト/補正下着&ボディエステサロンSunny代表)
下着によってコンプレックスが解消し、自信を持てた経験から補正下着とランジェリーで『もっと自分を好きになる』女性を増やすべく活動中。補正下着フィッター歴11年。
産後およそ1ヶ月ほどになると、女性の身体の状態はほぼ回復する一方、ウエストやお腹まわりにはお肉が残っています。そんなときは、産後ガードル(補正下着)を使いながら、シェイプアップを行ってみましょう。
普通分娩で出産した方は、産後およそ1~2カ月頃から産後ガードル(補正下着)を使用することができます。
「すぐにでも使いたい!」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、産後の出血や悪露(おろ)が終わり、体調が落ち着いてから着用しなければ、健康に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。また体調の回復には個人差があるため、無理な着用は禁物です。
帝王切開で出産した方は、産後およそ2~3カ月頃を目安に産後ガードル(補正下着)を使っていきましょう。着用開始まで普通分娩よりも時間が必要なのは、傷口が落ち着いてから使用する必要があるからです。
産後ガードルのタイプにも、柔らかい肌触りのものや、傷口に触りにくいタイプもあります。また、締め付けを調整できるタイプのものも選べれば、帝王切開で出産した方でも着用しやすいでしょう。いずれにせよ、使い始めるタイミングは傷口の状態や回復の具合と相談しましょう。担当の医師に確認をとると安心かと思います。
産後ガードル(補正下着)とは、出産後の気になるウエスト、ヒップ、太もも、お腹の引き締めを行い、産後で緩んでいる骨盤のサポートを行ってくれるアイテムです。出産後、女性の身体は徐々に回復していき、産後3ヶ月頃までは特に回復しやすい時期とされていますので、ボディラインを整えるために着用されています。
産後の身体が回復するにつれて、食生活も元に戻り、おでかけの機会なども増えていきます。そんななか、気になるお肉はなかなか落ちてくれないものです。衣服のシルエットが気になる方のために、産後の女性を考えて設計されています。
産後ガードル(補正下着)には、一般的に締め付けるパワーの好みに合わせて、「ハード」「ミディアム」「ソフト」といった種類が展開されています。
さらに「ウエスト丈の長さ」「すそ丈の長さ」「補正力」も適切な種類を選ぶためにチェックしたいポイントになっています。
産後ガードル(補正下着)のウエスト丈の長さは、自分がなりたいボディシルエットにあわせて選びましょう。ただし、体調が回復しきっていない産後の状態では、腹部を締め付けないことが大切です。まずは体調に気をつけながら、腰部分までウエストがあるローウエストのものを選ぶとよいでしょう。
産後ガードル(補正下着)には、すそ丈の長さとして、「ショート丈」「ミドル丈」「ロング丈」があります。丈の長さに応じて、太ももの補正を行っていくことができます。ただし、すそ丈が長くなると、動きにくさを感じたり、着け心地が苦しいこともあるかもしれません。使用頻度なども考慮して、自分に合ったものを選びましょう。
産後ガードル(補正下着)で、すそ丈の長さを選ぶなら、普段の服装とあわせて選ぶのもポイントです。すそ丈の長さによっては、太ももとガードルの間の部分がぽっこりと浮き出でしまったり、ミニスカートのときに見えてしまったりと、服装からすれば、あまり好ましくない場合もあります。普段の服装の傾向にあわせて、使用する産後ガードル(補正下着)のすそ丈の長さを選びましょう。
産後ガードル(補正下着)の補正力=サポート力の強さは、高くなるほど履き心地がいまひとつになってしまう傾向にあります。生地がしっかり固めの物もあるので着用感に好みがあります。逆に、補正力が低い産後ガードルは履き心地が良いでしょう。どちらを重視するのか、検討して種類を選ぶことになります。
補正力の種類も、一般的に「ソフト」「ミディアム」「ハード」の三種類があります。メーカーによっては、補正力の記載がない場合もあります。
ハードやミディアムの補正力がある産後ガードルには、より深い履き込みになっている「ハイウエストタイプ」も。ウエストをしっかり包み込むため、お腹まわりの気になる脂肪も引き締めてくれるでしょう。
産後ガードル(補正下着)に使用期限はありません。ただし、「いつまで着用すべき」といった決まりはないですが、体型が戻るまで、6ヶ月間ほど使用することが多いと言われています。そのため、具体的に目安となる時期としては、産後およそ半年までということになるでしょう。
産後の体型の戻り具合については個人差があります。ウエストをしっかりと包み込んでくれる産後ガードルの着け心地が良いなら、その後も継続的に使用し続けることができます。着用するシーンや合わせる服装などにも気をつけながら、使いやすい産後ガードルでシェイプアップを続けてみましょう。
次に、産後ガードル(補正下着)のサイズ選びですが、「それぞれのウエストとヒップに合わせたものを選ぶ」ことがポイントです。産後ガードルのサイズが大きすぎるとシルエットを整えることができませんが、反対に、サイズが小さすぎても着用することが苦しくなってしまいます。効果的に使用するには、サイズが重要なのです。
また産後の体型を計測して、サイズを選ぶのが良いですが、出産前から産後ガードルを選ぶなら、妊娠8カ月頃のタイミングのヒップサイズを参考にするとよいでしょう。
メーカーによっても選び方は異なってきますが、体重の変化も大事なポイントです。妊娠前に比べ、10kg以上増えている場合は、想定しているよりひとまわり大きなサイズがおすすめです。
産後ガードル(補正下着)と一般的なガードルの違いとしては、メーカーや種類にもよりますが、骨盤をサポートする機能が付いているかどうか、という点があげられます。産後は、元に戻ろうとする骨盤まわりのサポートも重要であるため、産後ガードルを使う方が良いのです。
また、普通のガードルと比べ、履き込み丈がより深いことも産後ガードルの特徴。さらに、育児中に使えるようにストレッチ性があり、産後の身体に負担がかかりすぎないようになっています。
自分にあった産後ガードル(補正下着)を選ぶ際に、チェックしておきたいポイントを紹介します。失敗しないために抑えておきたいポイントは、産後ガードルのサイズ、素材、そして価格です。詳しくみていきましょう。
産後ガードル(補正下着)選びでは、ウエストとヒップの採寸を必ず行い、自分のサイズにあったものを選びましょう。サイズが細かく分かれているのも、産後ガードルの特徴。サイズのあったものを見つけられるでしょう。
また、採寸したサイズと同じ数字の産後ガードルでも、実際に着用すると苦しい場合もあります。ウエストとヒップのサイズが、2サイズにまたがってしまうことも。こういった場合は、大きめのサイズにあわせて選ぶことがおすすめです。
履き心地の良さを左右するポイントには、素材のタイプもあります。蒸れや肌触りといった着用中の悩みを解決するために、産後ガードル(補正下着)の素材も、あわせてチェックしておきましょう。細部のつくりでは、チャックやファスナーが肌に触れないタイプのものほど、快適な産後ガードルですよ。
帝王切開で出産された方は、より装飾性の少ない産後ガードルがおすすめです。さらに、シームレスなつくりになっていれば、縫い目やファスナーが傷にあたらないため、着用しやすいでしょう。
ここまで、産後ガードル(補正下着)を使いはじめるタイミングや、産後ガードルの特徴、種類、さらには選び方などを紹介しました。産後ガードルは、体調の回復にあわせて着用することで、気になるお肉を引き締め、美しいボディシルエットに補正していくことができます。種類によっては骨盤のサポートも行ってくれるものもありますので、便利に使うことができます。
産後ガードル選びでは、小さすぎないサイズはもちろん、身体に無理をかけず、自分に合ったものを選びましょう。慣れない子育てが始まり、なかなか自身のケアに目を向けることができないまま数か月すぎてしまうこともあります。産後すぐでなくてもご自身のぺースで産後ケアを始めていければ良いと考えています。