補正下着のフィッティングを体験してみた 補正下着のフィッティングを体験してみた
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きつい補正下着は効果がない?

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土井 萌さん

【記事監修】
※補正下着に関する内容のみ監修

土井 萌(ランジェリースタイリスト/補正下着&ボディエステサロンSunny代表)

下着によってコンプレックスが解消し、自信を持てた経験から補正下着とランジェリーで『もっと自分を好きになる』女性を増やすべく活動中。補正下着フィッター歴11年。

きつい下着がもたらす体への影響を知っていますか?きつい下着でボディを締めつけ、細く見せることはおすすめできません。それどころか、きつい下着はつけている人の美や健康を損なってしまう可能性があるのです。

補正下着=きつい下着で体を締めつけるイメージだけど…

補正下着というと、伸縮性のないきつい下着で体を締めつけると思っている方も少なくないはず。昔の洋画でドレスアップした女性が着用するような、ウエストをぎゅっと締めつけるコルセットのイメージをしてしまう方も多く、「細く美しく見せるためにはきつめの下着でお肉を抑え込むしかない!」と思い込んでしまうようです。

たしかにはるか昔では、きつい下着をつけることで外面の美しさを叶えていました。しかし現代では技術が進み、機能性の高い素材を採用したり、人間工学に基づいた設計を実現させている補正下着もあります。素材やパターンを工夫することによって、きつい下着をつけなくても美ラインを叶える設計になっているのですね。

きつい下着をつけることで体に起こり得る問題とは

きつい下着をつけることは、美しさの観点だけではなく健康の観点からもおすすめできません。昔の映画では女性がきついコルセットを身に着けることもありましたが、着用後に息苦しそうにしていたり、あげくの果てには失神…という結果もあります。きついコルセットで内臓を圧迫し続けた結果、息を深く吸えなくなったり血流が悪くなってしまったのでしょう。

現代では下着をそこまで締めつける方はいないと思いますが、きつめの下着を選んで細見せを狙っている方もいるのではないでしょうか。ここでは、きつい下着をつけることで起こり得る体への問題について紹介します。

ボディに下着の跡が残り、色素沈着を起こすこともある

きつい下着をつけた日は、ボディに下着の跡がついてしまいますよね。アンダーがきついブラジャーによる背中の跡や、きついウエストのガードルによるウエストの跡などなど…。むくみによる跡もあるかもしれませんが、いつも同じ位置に締めつけ跡が残るような場合、いつの間にか肌へ色素沈着を起こすことも。色素沈着を引き起こすと元の肌色に戻すのはなかなか困難です。下着の締めつけ跡が残る場合は、きつい下着を選んで肌にストレスを与えているということです。

正しくない位置にお肉がクセづいてしまう可能性も

きつい下着をつけ続けることで、正しくない位置にお肉がクセづいてしまう可能性もあります。補正下着の本来の役割は“お肉を正しい位置に導くことでボディラインを整えること”なはず。しかしきつい下着をつけてしまうことによってお肉に無理な力が加わります。

たとえばウエストのきついガードルを履いたとき、ウエストにポコッとお肉が乗ってしまいませんか?そのポコッとしたお肉が、いつかそのままその形で定着しそのままになってしまうかもしれないのです。このように正しくないサイズの補正下着をつけることで、意図しない位置に脂肪が付いてしまう可能性があります

血流が悪くなると体にさまざまな不調を引き起こす

きつい下着は肌だけでなく血管や神経、内臓も圧迫してしまいます。とくにきつい下着をつけて「なんだか息苦しい…」と感じる場合は要注意。内臓が圧迫されて正常な機能を果たせなくなっていたり、血流が悪くなっている恐れがあります。たとえばきついボディシェイパーをつけていたらなんだか胃がムカムカする…という人は、胃が圧迫されたことで胃酸の逆流や胸やけを起こしている可能性があります。

また、血流の悪化は体へ悪影響を及ぼし、さまざまな不調を引き起こしかねません。血流悪化による体の不調としては、以下のような状態が考えられます。

きつい下着の着用によって血行不良を引き起こし、代謝力ダウンにつながると以下のような状態が引き起こされる可能性があります。

きつい下着をつけて美しいボディラインを叶えるはずが、代謝力ダウンによって体型が崩れてしまった…ということもあり得るのです。きつい下着は一時の美しさを実現してくれるかもしれませんが、その代償は小さくないということです。

きついガードルやボディスーツが膀胱炎へつながることも

きつい締めつけによって膀胱炎が起こるのではありません。きつい補正下着をつけたとき、「着るのが大変だからあまり着脱したくない…」とトイレを我慢してしまうことはありませんか?トイレを我慢しすぎると膀胱炎を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

体に合った補正下着で美ボディを目指そう

きつい下着は体へ悪影響であり、理想を叶えるどころか、かえって美ボディから遠ざかってしまいます。血行不良や代謝力ダウンなど健康にも良くありませんから、きつくサイズの合ってない下着をつけるのはすぐにやめましょう。

補正下着で整った体型を目指すことと、きつい下着をつけてお肉を圧迫することはイコールではありません。補正下着は一般的な下着に比べて価格が高いのは機能性が高い素材を使っていたり、着心地の良く動きやすい設計で丁寧に作られているからです。下着の良さを活かし、美ボディを目指すためにもサイズは正しく身体に合ったものを選びましょう。

まとめ:無理せずに体に合った補正下着を選ぼう

きつい補正下着は、肌や正しいボディラインなどの見た目に影響するだけではなく、血流の悪化によりさまざまな健康上の問題を引き起こす可能性があります。きつい補正下着を着用して強く引き締めると、美しいボディラインを実現するどころか、補正下着が着けられない健康状態になってしまうかもしれません。無理な締めつけで体調が悪くなってしまったら、その後に補正下着を着けたい気持ちもなくなるでしょう。

整った体型はきつい下着ではなく、自分のボディサイズに合った補正下着を使い続けることで手に入ります。美しい理想のボディラインを実現するためには、きつく締めつけるのではなく体に合った補正下着を選びましょう。

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