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【記事監修】
※補正下着に関する内容のみ監修
土井 萌(ランジェリースタイリスト/補正下着&ボディエステサロンSunny代表)
下着によってコンプレックスが解消し、自信を持てた経験から補正下着とランジェリーで『もっと自分を好きになる』女性を増やすべく活動中。補正下着フィッター歴11年。
腰回りをスッキリさせたい時に頼れるガードル。「早く効果を出したい!」と長時間つけたい人もいるかもしれませんが、寝る時につけても問題ないのでしょうか?
結論から言うと、寝る時はさまざまな理由からつけない方がいいと考えられます。
ガードルは動きの多い日中用として作られているので、動きが少ない就寝中の着用は不向きです。寝る時は、リラックスして安眠するのを優先しましょう。
ガードルによる締め付けが以下のようなデメリットにつながる可能性があるので、就寝時の着用は控えるのが賢明です。
以下で各デメリットについてさらに詳しく解説します。
寝る時にガードルを履かない方がいい理由は、ガードルの締めつけが血液やリンパの流れを妨げてしまうからです。ガードルが締め付けている骨盤まわりと太ももには、たくさんの血液や老廃物を流すリンパが集中しています。
その部分をきつく締めつけると、血行不良をおこしてしまったりリンパの流れを止めてしまったりするのです。体をよく動かす日中なら筋肉のポンプ作用が働くので問題ありませんが、就寝時は寝返り程度しか体を動かさないので、圧迫感から血流が悪化することがあります。代謝が滞り、便秘や肌荒れを引き起こすことも考えられます。
寝る時のきついガードルの着用で、冷えが引き起こされる可能性もあります。ガードルに締め付けられた部分の血流が滞ることで冷えにつながるからです。
冷えは万病の元と言われており、体によくありません。冷えが原因で頭痛やめまい、のぼせ、下腹部痛、不眠症などを起こすこともあるので、就寝時はゆったりとした服装を心掛けましょう。
寝る時のナイトウェアは締め付けがなくゆったりとしたデザインのものを着る人が多いですが、下着も締め付けが少ないものが向いています。就寝中もガードルをつけると、お腹からお尻、太ももまでの部分が圧迫されて寝苦しくなり、睡眠の質を下げることもあるからです。
ガードルが肌に密着していることで、蒸れが生じて不快感から眠れなくなることも。ボーンを使った補正下着は、寝返りを打った際にズレて、ボーンで体を傷つける可能性があるので要注意です。
また上記のような寝苦しさが続いて睡眠不足が長引くと、日中にぼうっとして集中力が続かなかったり、免疫力が低下したりします。代謝が落ちた結果、冷え性になったり体型が崩れたりする原因にもなりかねません。
長時間つけて早く痩せようとした結果、美容も体調も損ねたら本末転倒です。寝る時はきついガードルの着用は避け、リラックスできる服装で質の良い睡眠を最優先にしましょう。
ガードルは理想とする体型に近づけるアイテムですが、就寝時の着用は避けることをおすすめします。寝る時にガードルをつけると、締め付けのせいで血行が悪くなって代謝が落ちたり冷えたりするので、むしろ逆効果につながるからです。
またコルセットタイプのガードルは背筋が伸びる効果が期待できますが、就寝時に背を真っ直ぐにする必要はありません。寝る時に背中がピンッと伸びていたら、寝苦しくて安眠を妨げるかもしれないからです。
就寝時もガードルをつけたい方は、ガードルではなく、締めつけが少ない骨盤サポートアイテムなどを使うのもいいでしょう。
ガードルは履くだけでおなか周りを補正したり、ヒップアップさせる補正下着であり、ボディラインを整えるためには便利なアイテムといえます。ただ、強い締め付け感のあるガードルを着用したまま寝てしまうと、さまざまな体調不良や睡眠不足を引き起こす可能性があるため注意してください。
もし、寝ているときにガードルを着用したいという場合は、日中用の強く締め付けるガードルではなく、ソフトタイプの締め付けが少ないガードルを選びましょう。ナイト用のガードルを出されてるメーカーもあります。夜寝るときは、できるかぎり骨盤まわりをゆったりできる下着の着用をおすすめします。リラックスしながら眠れるような下着で、快適な睡眠をとってくださいね。