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【記事監修】
※補正下着に関する内容のみ監修
土井 萌(ランジェリースタイリスト/補正下着&ボディエステサロンSunny代表)
下着によってコンプレックスが解消し、自信を持てた経験から補正下着とランジェリーで『もっと自分を好きになる』女性を増やすべく活動中。補正下着フィッター歴11年。
年代を問わず多くの女性に愛用されている補正下着ですが、妊娠中や生理中に補正下着を着用すると、身体に悪影響があることも。女性の体のバランスを美しく整えることを着用の目的としている補正下着は、一般的な下着に比べてパワーが強いため、妊娠中に補正下着を着用すると、身体だけでなく肌にまで良くない影響が生じてしまうのです。
妊娠中でもオシャレやダイエットの意識が働いて、補正下着を身につけたくなる気持ちはわかりますが、補正下着を着用することで生じるトラブルを防ぐためには、妊娠中は補正下着を避けた方が賢明でしょう。
妊娠中は体を大切にして、ナチュラルに過ごすことに専念しましょう。
妊娠中の下着はどのようなものが適しているのか、妊娠期間別に紹介します。
まず生前の妊娠3ヵ月ごろは乳腺が活動をし始め、バストのボリュームが3分の2ほどアップする時期。この時期はつわりに悩んだり、お腹が張ったり、不快に感じることが多くなります。妊娠初期は身体の変化が徐々にでてくるので、それに合わせて下着を変えて行くのもよいです。バストの幅も広くなってくるので、妊娠前に使っていたワイヤー入りのブラジャーだとバストが収まらず、ワイヤーでバストや乳腺をつぶしてしまうこともあるので、注意しましょう。
この期間にウエストを締め付けるのは好ましくありません。できるだけお腹を冷やさないように、産前用のショーツとブラジャー、妊娠帯と呼ばれる腹巻タイプの下着を身につけると良いでしょう。
次に妊娠5ヵ月ごろですが、この時期の女性の体はだいぶバストとお腹が大きくなり、妊婦らしい体つきに変化しています。バストも1.5カップほどアップし、乳腺も発達しているため下垂が気になってくるでしょう。
この時期に適しているのはバストを優しく支えられる下着です。赤ちゃんの動きも分かるようになってくるので、腰に負担がかかりやすく、皮膚も伸びやすい状態です。戌の日から妊娠帯を着用するのが一般的ですが、お腹の重みを支えて腰痛予防や冷えから守るためにも、気になってきたタイミングで妊娠帯を着用するのもおすすめです。皮膚が引き延ばされて乾燥する場合は産前&産後用の保湿クリームを塗ったりすると良いでしょう。妊娠線の予防のためにバストやお腹に保湿を早めからしていきましょう。
最後に妊娠8ヵ月頃ですが、この時期はいよいよ出産準備に入る時期であり、お腹の赤ちゃんも赤ちゃんらしい丸みを帯びた姿になっています。バストのボリュームは2カップ近く増え、妊婦は重さを感じるようになります。
張りが強いだけでなく、乳頭は敏感になっているため、サイズの合わないブラジャーを着用してはいけません。子宮が広がり内蔵が押し上げられているため、お腹周りを必要以上に締め付けるのもご法度です。この時期は下垂を防止する産前用のブラジャーとお腹を締め付けない産前用ショーツに身を包み、負担の大きい腰を支えられるよう妊婦帯と骨盤ベルトを着用するようにしましょう。
また、授乳することも見越して、保湿クリームで乳頭のお手入れをしておくのもおすすめです。
妊娠中は、妊娠時期によってバストアップやお腹の張り、お腹が大きくなるといった体の変化が出てきますよね。妊娠による体の変化に合わせて着用できる下着があり、助産師さんからも指導を受けるほど大切なことです。妊娠中に着用できる下着には、お腹を冷やさない産前用ショーツやバストを優しく支える産前用ブラジャー、お腹を保護する妊娠帯などがあります。
妊娠後期になると、大きなお腹を支えられずに腰痛に苦しむ女性も多く、骨盤ベルトを使用することもあります。このように、妊娠中の体には補正下着ではなく、産前用や妊娠用の下着を着用することがおすすめです。血流を促し赤ちゃんに栄養が行き届くように、心身ともにゆったりと過ごしましょう。